いやぁ、寝た。
ホントによく寝た。
たぶん12時間ぐらい。
これが自宅のベッドで貴重な休日を浪費したのであれば謝罪会見レベルの不祥事ですが、今回は大丈夫。
なぜならここはキャンプ場だから。
昼間から入れたアルコールの効き始めが思いのほか早かっただけだから。
ダウンと化繊の2枚重ねにカイロを仕込んだ寝袋が、ちょっとだけ気持ち良すぎただけだから。
あぁ。なんて幸せなキャンプ。
この日はGN仲間のhalさんとデュオキャンプ。
もともとホームのつくば豊里ゆかりの森に行くつもりだったけど、何やら今はリニューアル工事の真っ最中。「使えない設備が多少あるけれど、泊まれることは泊まれる」という状態だそうです。
うーん。微妙・・・。
いや別に、お湯が出なかろうがシャワーが使えなかろうが体勢に影響はないですよ。
でもやっぱ、キャンプをしている真横で工事のおじさん達がお仕事してたら気が引けるじゃないですか。
こっちは昼間っからビールを飲む気満々な訳だし。
ならば別のところにしましょうか。
って事で、目的地変更。
向かうは学校橋河原!
近場で気軽に、ゆるーいキャンプです。
定番の、道の駅庄和で待ち合わせ。
ここからキャンプ場までは約50キロの行程です。
ウチから道の駅庄和までの道のりを合算しても、たかだか70キロあまり。
お昼頃の到着を想定して、のんびり出掛けます。
集合場所でTwitterをいじりながらウダウダしていると、これまたGN仲間の甘口さんから「ちなみにどちら?」とのリプが付いています。
よし、釣れた。
場所を伝え、「じゃあ現地で!」と一方的に返信し、勝手に参加者にカウントしてキャンプ場を目指します。
目的地に到着してスマホを開いてみたら、ちゃんと返信が来てるじゃないですか。
「とりあえず、もっこすラーメン1個持って向かいます」
さすがだぜ、甘口さん。
テントを設営しようと思ったら、かなりの風。
走っている時は気付かなかったけど、今日はちゃんとペグダウンしてやらないとテントが飛ばされそうです。
仕方ない。真面目にやるか。
そそくさと荷物を下ろし、テントを張ります。
すると突然、車で来ていたキャンパーさんに声を掛けられました。
「薪、要りませんか?」
え?薪?
そりゃもちろん、ぜひ欲しいです。
「実は今から買いに行こうと思ってたんですよ」
そう答えたら、大量の薪をくださいました。
キレイな1×4材です。
「こんなの薪にしちゃっていいんですか?」
素朴な疑問をぶつけると、「実は今、家具を解体したんですよ。廃材です」とのこと。
では遠慮なく。
薪代が浮いたどころか、買いに行く手間も省けちゃいました。
ホントにありがとうございました!
緊急参戦する事になったフッ軽の甘口さんと合流して、買出しへ。
ホームセンターへ行く必要がなくなったので、キャンプ場から1番近いセブンイレブン。
自宅から持参した米と缶詰にプラスして、お酒とおつまみ、カップラーメンを買い込みます。
今日は完全に手抜きの日です。
こういう雑なキャンプ、好きだなぁ。
3人が3人、それぞれの食材で自由気ままなお食事タイム。
私は缶詰を温めて、缶ビールを開けてしまいます。
肴はサンマの蒲焼、ホテイの焼鳥、いなばのカレー。どれも大好物の缶詰メニュー。
セブンイレブンで買った少し甘めのパン、イエローカレーに浸して食べると美味いこと美味いこと。
いい塩梅のおつまみです。
焚き火を眺めておしゃべりしながら酒と肴を楽しむひととき。
ソロキャンプとは違った楽しみです。
かれこれ3時間は経ったでしょうか。
気付くと辺りは真っ暗です。
ランタンを灯して、晩ご飯にしましょうか。
今夜はご飯も雑。カップラーメンです。
米も持ってきたけど、炊くのは明日でいいや。
ちなみにこの元祖ニュータンタンメン本舗、ご存知ですか?
ひき肉と溶き卵、ニンニク、唐辛子なんかがぐちゃぐちゃに入った激ウマスープのラーメンなんですが、実は川崎近郊のご当地ラーメンなんですね。
ずっと神奈川に住んでいて当たり前のように近所にあったので、全国チェーンだとばかり思っていました。
以前ふと「久しぶりに食べたいなぁ」なんて思って検索したら、ウチの近くに店がないという衝撃の事実を突き付けられて愕然としましたよ。
で、このカップラーメン。
味は確かにそれっぽいんです。が、やはりそこはインスタント麺の限界か。
麺と卵が弱い。
久しぶりに味を思い出しちゃって、ホンモノ食べたくなっちゃいましたよ。
今度どっか食べに行こう。
ほろ酔い気分で焚き火を眺めて、一人でぼーっとそんな事を考えていたら、うつらうつらしていました。
たぶん時刻はまだ19時ごろ。
ハッと気付いて会話に参加して、またうつらうつら。
ディキャンプの甘口さんをお見送りした頃には、完全に睡魔にやられていました。
もう無理だ。
halさんには悪いけど、脱落。
寝よう。
ダウンと化繊、2枚重ねた寝袋の間にカイロを挿入。
完全冬装備の快適な寝床の完成です。
関東近郊の冬キャンプなら大抵これで事足ります。
よほど寒ければ、これにシュラフカバーを追加してやればOK。
バタン!バタン!
夜9時半ごろ。
大きな音に目を覚ますと、車のドアのそれでした。
テントを張ったままお出掛けしていたお隣さんが帰って来たようです。
目が覚めたついでにトイレに行って、また寝袋に潜り込む。
あったかい・・・。
夜中にもう一度トイレに起きたけど、朝までぐっすり。
寒いテントの中で、暖かい寝袋に包まれて眠る。
まさに天国。
これがあるから冬のキャンプはやめられない。
翌朝。
halさんがお隣のキャンパーさんと話をしているらしい声で目が覚めました。
寝起きで回転数の上がらない頭でも、もう太陽が完全に上っている時間だと認識できる明るさ。
でも、ね。
お布団が、暖かいんです。
気持ちいいんです。
出たくないんです・・・。
そのまま二度寝を決め込んで、やっと起きたのは8時を回った頃でした。
halさんのテントの周り、すでにキレイに片付いています。朝食も済ませたそう。
いやもうホントにごめんなさい。
と、言いながらまた焚き火を起こして、コーヒーを啜ります。
さすがに今からコメを研ぐ気にはならないな。
昨日もらったアタリメでも食うか。
おそらく、ですが。
睡眠時間は12時間ほど。
ホントによく寝た。
たまにはこんなキャンプも悪くない、かな。