新年1発目、走り初めは今年もソロキャンプツーリング。
千葉県君津市の「清和県民の森」で焚き火を楽しみ、翌日は鴨川市の「ライダーズ神社・天津神明宮」さんへ初詣。それから大多喜町の「さすらいカフェ」さんにお邪魔して美味しい洋食をいただくフルコース。
毎回ロクにルートを決めずに走り出し、気になるものを見つけた端から寄り道するという無計画ライダーの風来爺にしては極めて珍しい、しっかりとルートを定めたツーリングです。
さぁ行こうGNくん。
走り初めだ!
初日はひたすら今日のキャンプ地、清和県民の森を目指します。
三ヶ日を過ぎた平日。今日から仕事始めという方も多いのでしょう。
年末年始にありがちな、脅威のサンデードライバー渋滞の恐れもなさそう。
湾岸まで下って、そのまま内房を南下するルートを辿ります。
目的地までは100キロ足らず。
途中で買い出しがてらの休憩を挟むとしても、3時間もあれば到着できそうです。
千葉の市街地を抜け、姉ヶ崎から久留里街道へ。
ここまで大した渋滞もなく快調なペースです。
ここからは適度なワインディング。
相棒GNとの、阿吽の呼吸を楽しみます。
それにしても今回使っているYahooナビさん、国道410号のルートが更新されていないようです。
新たに整備された一本道を走っているのに、現在地を把握できずにひたすらルートを検索して右往左往しています。
間違った案内に踊らされてルートを外れてしまうようなリスクはほとんどない場所。なので私に実害はないですが、苦戦しているナビさんがちょっとだけ不憫です。
Yahoo!の中の方、かわいそうだから助けてあげて!
3日ぶりのGNを満喫していたら、気付くと目的地までは残り20数キロ。
夢中になり過ぎて、ぜんぜん休憩も取っていませんでした。
ちょうどヤックスドラッグ小櫃店さんが目に入りました。お隣にはスーパー、おどや小櫃店さん。
「あ、ココ・・・」
私の記憶では、目的地までのルート上では最後のスーパーだったはず。
多少ガタの来た初老のストレージ。
あまり当てにならないとはいえ、ここは2カ月前のオレンジ村でも通ったルートです。
さすがに記憶違いはないでしょう。
今夜の鍋の材料とビールを買いがてら、ちょっと休憩を挟みます。
が・・・。
鍋用のカット野菜、ありませんでした。
まぁいいや。
買い物はスルーして、設営してからまた行こう。
だったらビールもその時でいいや。
結局何も買わずに店を後にし、清和県民の森を目指します。
あった!
左折して、そのまま1キロほど奥へ進むとキャンプ場の管理事務所です。
「小型サイトでご予約ですね。今日は10番のサイトをご用意しています」
なんとも丁寧な対応です。
案内された区画に駒を進めると・・・。
なんじゃこりゃあ!
サイトが酷かった訳じゃないですよ。
真逆です。
なんと整備の行き届いたキャンプ場!
区画ごとにテーブルとベンチが設置され、テントを張るスペースは土俵のように盛り土されています。
おまけに1サイトごとにカマドまで。
ここ数年で訪れたキャンプ場の数はたかが知れてますが、若かりし頃の記憶と照らし合わせても恐らく1、2を争うような設備の充実っぷり。
というか、大勢の仲間と行ったキャンプ場ではこういうサイトも経験がありますが、ソロキャンパー向けの区画では間違いなく初めて。
「こりゃすごい。テーブルも椅子も要らなかったな」
もちろんこれを活用しない手はないですよ。
土台に合わせてテントを張って、テーブルの横に焚き火台。
私のサイトの写真の中でも、これほど既視感のない設営は珍しい。
一息ついて、受付で買い出しスポットを尋ねます。
「一番近いスーパーでも、7.2キロ先なんですよ。申し訳ないです」
いやいや全然申し訳なくないですよ。
思ってたより近いです。
「コンビニで済むなら、手前にセブンイレブンがありますよ」
バイク乗りの感覚だと、7キロなんて目と鼻の先。
身軽になったGNと、散歩がてらの買い出しです。
ただね。
一つだけ残念なお知らせ。
この7キロ先のスーパー、おどやさんなんです。
いや別に、おどやさんが悪いわけではないですよ。
でもね、さっき寄ったのもおどやさん。
予想した通り、品揃えは全く同じ。
鍋用のカット野菜がないのも同じ。
当たり前ですよね。
代わりにロールキャベツを買いました。
今夜はこれでお鍋です。
まだ日は高いですが、冷え込んできました。
そそくさと焚き火を起こして、一人、キャンプ時間を楽しみます。
間に合わせで買ったロールキャベツ。
生姜と味噌のスープで煮てみたら、想像していた以上に美味でした。
ここ数回失敗の続いたダイソーメスティンの自動炊飯も上出来。
真冬のキャンプにふさわしい、温かい食卓。
放置していただけでキンキンに冷えた缶ビール。
いいキャンプ、です。
確か焚き火は夜9時まで。
それまでのんびりと、ビールと焚き火を楽しみますか。
ランタンを消して、焚き火の灯りだけで。
どこか遠くで動物の鳴き声がきこえます。
何の声だろう。
そういえば来る時、道端に猿が佇んでたな。
聞こえるのは何かの鳴き声と、焚き火の音だけ。
これ以上、求めるものは何もない。
満ち足りたキャンプです。
消灯時間は夜10時。
すでにほろ酔いだし、寝袋の準備も万端です。
ぬくぬく。
初日は100点満点。
明日のツーリングも楽しみだ。