海を見下ろす丘の上の第1キャンプ場と、林に囲まれた第2キャンプ場。
趣きのまったく異なる二つのサイトと、遅いチェックアウト時間が魅力のここ。
野宮農園 オレンジ村オートキャンプ場。
特筆すべきは1泊の滞在可能時間。
なんと最大29時間!!
チェックインは午前9時。
チェックアウトは午後2時。
1泊4食楽しめます。
設備は必要十分。かつ料金もリーズナブル。
薪は無料で焚火もし放題。
キャンプ場内にシャワーと浴室もあるし、近隣には温泉もある。
みかん農園ですから、みかん狩りももちろんできます。
わがままキャンパーさんも必ずや満足できることでしょう。
そして房総の南端をめぐる千葉屈指のツーリングコース、房総フラワーラインからほど近い立地。
最高のキャンプツーリングを約束してくれる、そんなキャンプ場です。
料金
料金は宿泊管理料(入場料)×人数+宿泊利用料(区画orロッジ利用料)という設定。
宿泊管理料は1人200円(小学生以下100円)。
宿泊利用料は普通車は3,300円、バイクだと1,600円です。
バイクでのソロキャンプなら、宿泊管理料200円×1+宿泊利用料1,600円で、合計1,800円。
※繁忙期(年末年始・GW・お盆・大型連休など)は、普通車はプラス500円、バイクだとプラス200円。
ソロキャンパーさんにもファミリーキャンパーさんにも優しい設定ですね。
アクセス
最寄りのICは富津館山道路の富浦IC。
ここから国道127号、128号を経由して、南房総の“くびれ”部分を横断するのが都心からの最短ルートです。
でもね、この立地。
周囲には南房フラワーラインをはじめ、ツーリングにもってこいの楽しいルートがゴマンとある。
千葉の市街地さえ避ければ、後は全てが素敵なツーリングコース。
アクアラインを降りたらそのまま海沿いを南下してもいいし、養老渓谷を目指す手もある。なんなら外房まで足を伸ばして、太平洋側を満喫してもいい。
ぜひ時間に余裕をもって、ツーリングを楽しんでもらいたいキャンプ場です。
ただし、山間部の国道410号だけは要注意。
酷道とまでは言わないけれど、狭隘で急なカーブ、荒れた路面がチラホラという環境です。
渋滞回避といった目的でなければ、別のルートをお勧めします。
チェックイン・チェックアウト
チェックインは午前9時。
チェックアウトは午後2時。
最大で29時間滞在可能という大盤振舞いです。
繁忙期はこれが正午から翌11時までですが、それでも十分のんびりできますね。
サイト
第1キャンプ場は海を見下ろす高台のサイト。
とても見晴らしが良いです。
南側が開けているので、日当たりも抜群。
ただ、風には注意が必要。
南風はもちろんですが、北側もそれほど遮るものがありません。
風が強くなければオススメです。
第2サイトは奥まった林間サイト。
第1キャンプ場のような眺望は望めませんが、これはこれで雰囲気の良いサイトです。
第1と第2のキャンプ場間は距離があります。
アップダウンのある細い未舗装路ですから、運転にはくれぐれも気をつけて。
途中にも小規模なサイトがあります。
設備
初心者キャンパーさんでも安心の充実した設備。
余計なものはなく、それでいて足りないこともない。ちょうどいい塩梅です。
あとね、ゴミ。
このキャンプ場、ちゃんと分別すればゴミを捨てて帰っていいんです。
バイク乗りにはこれがホントにありがたい。
家まで持って帰るの、地味に面倒だったりしますからね。
トイレは清潔でキャンプ慣れしていない方でも怯むことなく使える水準。
それぞれのサイトに点在しているので、「トイレがめちゃめちゃ遠くて酔っ払ったら帰って来られない!」という悲劇は免れそうです。
炊事場も必要最低限ですが、キレイな設備。
十分十分。
「どこにテントを張ってもソコソコ近い場所」に複数あるのでホントに親切。
シャワーも無料です。
薪も無料!
ただし、薪割りはご自身で。
ナタとノコギリを忘れずに。
そして最後にゴミ捨て場。
ちゃんと分別すれば捨てて帰っていい。
これはホントにありがたい。
周辺の施設
買い出しは4.4キロ先のスーパー、おどやさんへ。
房総フラワーラインに出て南方です。
このスーパーに至るまでにコンビニやドラッグストア、ホームセンターが点在しています。
大概の買い物は事足りそう。
日帰り入浴ができる温泉宿もこの辺り。
夢みさきさんが人気のようです。
房総半島最南端の野島崎灯台へも16キロです。
オレンジ村オートキャンプ場。
グランピングのようなナンチャラ映えをお望みなら対象外でしょうが、自然豊かな環境と適度な不便さを楽しむオーソドックスなキャンプスタイルなら最適解かもしれない。
設備は必要十分、と書きましたが、むしろ「要らないものは無い。あったら嬉しいものはある」という印象です。
トイレや炊事場の配置、そしてゴミ出し可というサービス。
「キャンパーの楽しみはそのままに、そうでない不便さだけを極力抑える」というホスピタリティを感じます。
丸々一日、のんびりできる。
周辺には魅力的なツーリングコースや観光地も盛り沢山ですから、なんなら連泊したっていいかもしれない。
そんな夢の膨らむキャンプ場です。