「坂東市に、蕎麦食べ放題のお店がある」との情報を耳にしたのは確か数カ月前。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う自粛期間の真っ只中に、「世の中が落ち着いたら絶対行こう」と心に決めたお店の一つがここ、将門蕎麦さんでした。
なんせ私は蕎麦が大好き。
幼少の頃、「一度でいいからざる蕎麦を腹いっぱい食ってみたい」という夢を抱いていたほどでした。
それはすでに味奈登庵さんの富士山盛りが適えてくれてはいたものの、食べ放題といわれたらそれはそれで気になって仕方ない。
自宅からもそこそこ近いし、ツーリングついでに寄りやすい場所だし。
実現のハードルはそれほど高くないだろう。
そんな風に思っていながら早半年。
緊急事態宣言で狂った日常の歯車はなかなか元には戻らず、例年ならば比較的落ち着いているはずのこの時期も、なかなか休みも取れない多忙な毎日が続いておりました。
そんな折、今日は仕事で坂東へ。
灼熱と呼ぶにふさわしい真夏の太陽が照りつける中、汗だくになって用事を済ませた午後1時過ぎ。
お腹はペコペコだし、冷たい蕎麦でもすすりたい気分です。
と、思い出したのがこのお店。
検索してみると、ここから将門蕎麦さんは目と鼻の先ではないですか。
本当はツーリングで来たかったけど、せっかくのチャンスを逃す手はない。
おもむろにナビを設定したら、到着予想時刻は3分後でした。
車のエアコンを最強にしたけれど、汗がひく前に到着です。
こりゃなんとも趣きのある店構え。
やっぱりツーリングで来たかった!
なんならここにGNを停めて記念撮影でもしたいくらいです。
注文はもう決まっています。
店名を冠した「将門そば」。
「ちょっと天ぷらなんかも欲しいかな」と思って尋ねてみると、天ぷらやとろろなんかの小鉢が付くとのこと。これ一品で十分ですね。
楽しみです。
こちらが将門そば!
小ぶりなせいろが3枚。
これに三段重ねの小鉢です。
豪華ですね。
蕎麦は腰の強い締まった感じ。
つゆは出汁の風味が豊かで醤油はそれほど主張せず、関東関東していません。
甘くないのもgood!
汗をかいた体にはもうちょい塩っけが欲しいけれど、すっごくおいしいです。
あっという間に平らげて、せいろを3枚追加してもらいます。
お替りを待つ間、お供の3品を楽しみましょう。
天ぷらはサクサクだし、わかめと山菜も上品な味付けでとっても美味。
とろろに至っては一口でずるっといってしまいました。
こりゃおいしいぞ。
もちろん蕎麦はおいしいんだけれど、それだけじゃもったいないくらいだ。
ご飯ものも食べてみたい。
それにしても、ちょっと失敗したのがお替りを頼むタイミング。
三つの小鉢も早々になくなって、ちょっと手持ち無沙汰です。
ぼんやりとメニューを眺めていると、ますます丼物の欲求が高まって、本能的にカツ丼を追加するところでしたよ。
危ない危ない。
蕎麦のお替り、やっぱりこれは良いですね。
大盛りと違って、また一から楽しめるとでも言いましょうか。
なんせお蕎麦って、来た瞬間が一番おいしいじゃないですか。
これまでにいくつもの大盛りのお蕎麦屋さんに足を運んで、「蕎麦で腹いっぱいにする」という至高の時を楽しませてもらってきましたが、大盛りの蕎麦には一つだけ難点があります。
そう。
堆く積まれた蕎麦の下の方、どうしても重みで潰れてしまうんです。
これだけが頂けない。
その点、お替りならば最後までおいしいお蕎麦が食べられます。
今度は食べ終わる前に3枚を追加して、都合9枚。
午後の仕事に差し障りのないように、このくらいで締めましょう。
おいしかった。また来よう。
今度は休みの日に、GNで。