風来爺のリターン日記

年間休日数55日の地味に苛酷気味なサラリーマンが、バイクにキャンプに釣りにとリターンするブログです。Twitter @furaijie Instagram @furaijie

ダイソーメスティンで自動炊飯 燃料のコツと失敗したときの裏技つき

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巷で話題のダイソーメスティンを手に入れた。

ので、噂の「自動炊飯」とやらを試してみます。

メスティン、ご存知ですよね?

アルミ製のコンパクトな飯盒と言ったらいいでしょうか。

取手付きの弁当箱みたいなヤツ。

固形燃料で火にかけたら、あとは放置で大丈夫!という手軽さがウリ。楽ちんそうでいいじゃない。

もともと、一番メジャーなトランギアのを買ってもいいかな、なんて思っていたんです。

そこへ来て、やたら安価ダイソー製品の登場。

Twitterでも話題になっていたところで、たまたま店頭に並んでいた現物を見て即買いしました。

500円(税抜)でした。

 

もともとメスティンに興味はあったものの、とりあえず手持ちの鍋でご飯は炊けるし、そもそもシングルバーナーで炊飯するなら慣れた鍋の方が使いやすい。

いや、

自分の鍋は蓋を閉めると取手が使えないという粗悪なシロモノなので使いやすくはないんですが、鍋が変わると大きさとか熱伝導率とかの違いで微妙に火加減とか炊飯時間とかが変わってしまいます。

おいしく炊こうと思うとそれがちょっと面倒、くらいの感覚なんですよね。

 

でもこのメスティン。

固形燃料でもアルコールストーブでも炊飯可能、その上ほぼ放置で大丈夫。

ということは、炊飯しながらシングルバーナーでおかずを作ることもできるし、なんならシングルバーナーでスキレット焼肉を楽しむこともできる。

それはイイ。

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こちらがダイソーメスティン。

ちなみに1合用。

思いのほかコンパクトです。トランギアのノーマルサイズより、さらにちっちゃい。

 

近々にキャンプに行く予定はないですが、とりあえず「自動炊飯」とやらを試してみたい。

早速やってみましょう。ベランダで。

と、思ったんですが、ネット上の情報によると「シーズニング」なる儀式を行った方が良いとのこと。

 

え? シーズニング?

鉄鍋でもないのに???

 

なんでも、使う前に米の研ぎ汁で煮るのが良いとのこと。

土鍋の目止めみたいなもんかな?

アルミなのに・・・。

 

正直ね、「ホントかよ?」って思いましたよ。

鉄鍋やスキレットのシーズニングだとか、土鍋の目止めは分かるんですよ。

酸化皮膜云々って書いてありましたが、本当のところはよく分かりません。

まあいいや。

そんなに手間の掛かる作業でもないので、踊らされたとしてもノーダメージ。

踊ってやろうじゃないですか。そりゃもうノリノリで。

ってことで、儀式を済ませてから使います。

 

取手を外して、

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沸騰させた米の研ぎ汁でコトコト煮ます。

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で、ざっと水洗いして完了!

 

では、炊飯にかかりましょう。

お米1合、水200ccをメスティンに入れて、30分ほど水を吸わせます。

この時間がかなり重要だそうです。

やはり固形燃料の限られた火力と燃焼時間でご飯を炊くには、こういったところを疎かにできないようですね。

と、ここで問題発生。

説明書には「25gの固形燃料を使用」と書いてありますが、手持ちのそれは30g。

普段なら「別に大した問題じゃないでしょ。焦げたら焦げたでそれも悪くないし」って迷わず使っちゃうんですが、今回はあくまでも説明書にキッチリ従って試してみるのが目的です。

かと言って、シングルバーナーで火力調節をしながらやったら自動炊飯にならない。

 

ってことで次の一手。

こちらも最近購入した、アルコールストーブを使ってみることにします。

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燃料30mlを使用して、火を点けたらあとは消えるまで放置。固形燃料を使う時と同様の手順です。

蓋の上に錘代わりのサバカレーを乗せて、いざ炊飯!

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15分か20分くらいは燃えてたんでしょうか。

特に時間も測っていなかったので、気付いたらすでに火は消えていました。

メスティンをタオルで包んでひっくり返してまた15分ほど放置。

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完成したのがこちら。

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見たところキレイに炊けていますね。

が、1合だとパンパンです。

混ぜられない・・・。

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お皿に移してみました。

かなり良い感じに炊けていますね。

芯も残ってないし、焦げ付きも一切なし。

これはイイ

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が、上に乗せていたサバカレーは思ったほどあったまっていないようです。

普通に手で触れます。

こちらは湯煎でさらに加熱。

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では、いただきます。

・・・・・・・・・。

 

うん。うまい。

普通においしい。

別に「ほっぺた落ちちゃいそう!」という訳ではないけれど、これほど簡単にこの水準で炊けるなら確かに出来るヤツだ。

 

今回はアルコールストーブを使ったけど、固形燃料なら荷物にならないし、炊飯でシングルバーナーを占拠しなくて済むのは大きなメリット。

これはこれでアリ

あと、今回の主役ではないけどサバカレーはとってもうまい。

 

ダイソーメスティン。

総じて高評価である事は間違いないですよ。

安いし。

 

でもコレ、いかんせん小さい

ちっちゃ過ぎる!!!

 

確かに普通に白いご飯を炊くならこれで良いんですよ。さすがに私もいい歳だから、ご飯は1合もあれば十分足りるし。

でもさ、このサイズだと炊き込みご飯なんかには厳しくない?

 

実は私、キャンプの時って炊き込みご飯にしちゃう事が多いんです。

まぁ、熱源がシングルバーナーしかないが為にそうなってるという節はありますが。

 

1合炊いてこれだけギュウギュウ詰めになっちゃうって事は、ちょっとホテイの焼き鳥缶を入れるくらいでも厳しそう。

多用途で活躍させることを想定しているのなら、これはかなりのマイナスポイント。

トランギアとか、なんならラージメスティンなんかを選択した方がいいかもしれない。

 

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というレビューを書いて早半年。

以来、たびたびキャンプ場で自動炊飯を試してみたものの、やはり何度か失敗してしまいました。

 

理由は簡単。

火力です。

失敗が目立ち始めたのは、冬になってきてから。

「25gの固形燃料を使用」と書いてはあるものの、外気温や風の有無によって、これが変わらない事はあり得ない。

当然です。

 

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12月のデイキャンプ。

強風。

しっかりと風除板を設置してみたものの、25gの固形燃料では芯どころかまだ水が残った状態です。

シングルバーナーで再加熱していただきました。

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1月のキャンプ。

風はほとんどないけれど、おそらく気温は0度前後。

念のため風除板を設置して、30gの固形燃料で炊いてみます。

ちょっと芯が残っている気もするけれど、まあ何とか許容範囲。

なんならもうちょい加熱して、おコゲができるくらいでも良いかもしれない。

 

やはり冬場は最低でも30g

アルコールストーブなら、35〜40mlくらいがちょうど良い感じです。

 

10月頃までの暑い時期は25gの固形燃料でしっかり炊けていたので、「冬場は2割増」と考えておきましょう。

 

それでも失敗しちゃったら・・・。

そのまま煮ちゃいましょう。

リゾットです。

レトルトのカルボナーラソースを持っていきましょう。

失敗ご飯を鍋に開け、ひたひたになるくらい水を注いでカルボナーラソースを投入。

一煮立ちさせれば完成!

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簡単だけどおいしい。

おまけにインスタ映え。

言うことナシです。