UberEats ウーバーイーツ。
言わずとしれたフードデリバリー業界の雄。
利用したことがある方も多いでしょう。
街中を走り回る、“ウバッグ”と呼ばれるデカい保温バッグを背負ったバイクや自転車も、もはや日常の光景といっても過言ではないくらい。
私もちょいちょい利用してはいたんですが、むしろ配達する方にも興味があったんです。
元はと言えば、ほとんど休みのない悲惨なサラリーマン生活に危機感を覚えて始めたこのブログ。
年間休日数50日と記載していましたが、実は今の私は自営業。
通勤からも解放されて、むしろ時間を持て余すようになっています。
いや、違う。
時間を持て余しているのではなく、余っていても使えない時間が圧倒的に増えたというのが実際のところです。
どういうことかと言うと・・・。
仕事柄、待ち時間が多く発生します。
そのほとんどが顧客からの連絡を待つ時間。
「確認してすぐに連絡します」と言われても、結局その日にはメールも電話を来ることがなく丸々1日待ちぼうけ、なんてケースも少なくはないんです。
これが実は、かなり苦痛。
待っている時間はやはりイライラが募ります。
1日を無駄にしてしまった喪失感のようなものも、精神衛生上よろしくない。
かと言って、そのまま放置して遊びに行ってしまうわけにもいきません。
そもそも出掛けたところで、仕事が気になって純粋に楽しむことはできないし。
そこで考えたのがウーバーイーツ配達員。
これならやりたい時間だけやればいいし、連絡が来たらすぐに戻ればいい。
そんなにお金にはならないかもしれないけれど、無駄にスマホをいじって時間を潰しているよりはずっと前向きです。
「よし。この際だから始めてみよう」
そう思って登録したのが8月下旬。
1カ月と少し経った今・・・。
もはやウーバーが趣味の一つと化しているほどハマっています。
もともと気になってはいたんです。ウーバーイーツの配達員。
Twitterで仲良くしてくれているFFさんの中にもやっている方がいて、「今日は何件」とか「クエストクリア」とか、楽しそうに呟いているんです。
配達員仲間とのちょっとしたおしゃべりなんかも羨ましく感じたり。
自宅で1人、悶々と連絡を待つ時間を過ごしていた私にとっては、とても魅力的に見えていました。
「規定の配達回数をクリアするとインセンティブがもらえるクエスト」とか「雨の日に発生するクエスト」とか。
誤解を恐れずに言えば「ゲームみたいで楽しそうだな」って、ずっと思っていたんです。
だったらこの際、始めてみよう。
そう思ってからは早かった。
登録やウバッグの入手の方法をネットで調べ、分からないことはFFさんに質問して、着々と準備を進めます。
ウバッグの中の仕切り用のバッグや緩衝材のサバイバルシートをダイソーで調達して、これで万端。
晴れてウーバーイーツ配達員としてデビューしました。
初めてのウバオン。
やはりちょっと緊張します。
ヘルメットを被った写真をアプリで撮って「出発」をポチ。
そのまましばらく待っていると・・・、鳴りました。
記念すべき初の配達は、私もよく利用している「俺の丼丸」さんです。
ウバッグを背負って我が相棒GN125-2Fに跨り、丼丸に向けて走ります。
ものの数分で到着。
「こんにちは!ウーバーです。番号は・・・」
緊張を悟られないように取り繕いつつピックを完了。配達先に向かいます。
これも数分の距離。
「お待たせしました。ウーバーです!」
あ、なんかいい。
久々の「いらっしゃいませ」的な感覚だ・・・。
もともと好きなんですよ、接客業。
今はほとんどそういう仕事がなくなってしまっただけに、この「いらっしゃいませ」感がたまりません。
無事に配達を完了して、ほっとしたのも束の間。
今度はモスバーガーからの配達リクエストです。
なにやらピックアップ時の注意事項がつらつらと書かれています。
一読して、お店へ。
今度は配達先は、いわゆる「置き配」です。
玄関先に置いたら写真を撮って送るのか。
なるほどなるほど。
私自身が置き配を利用したことがなかったので、こんな仕組みとは知りませんでした。
小一時間ほど。
アプリには1,281円の報酬が計上されました。
なんかこれ、思った以上に楽しいぞ?
それから早1カ月余り。
まだまだリクエストの選択もままならず、自宅から数十キロも離れた場所まで飛ばされてしまうこともしばしば。
そのタイミングで仕事の連絡が来て焦ったこともありました。
が、少しずつ慣れてきた気がしています。
最も初級のものとはいえ、30回のクエストをクリアしたり、初めての雨の日クエストを経験したりと、配達員としての経験値は上がってきました。
これまでの1日の最高記録は配達24件、1万4,331円の売上です。
「なるほどなるほど。これにクエスト報酬が上乗せされるようになれば、もっと良い稼ぎになる仕組みなんだな」
すごく良くできたシステム、攻略しがいのあるゲームです。
まだまだ本業も始めたばかり。
本当はもっとこちらに注力しなければならないけれど、ともすれば配達員ばかりに時間を割いてしまいそうになる。
それほど魅力的なお仕事です。