もともと自立しない幕を好んで使わなかった私、風来爺。
初めて行くキャンプ場でも不自由なく使え、ササッと設営できるという点ではドーム型のテントの方が優っている気がします。
同じ理由で使わなかったのが、このタープ。
そもそもバイクで行くからあまり荷物を増やせないという事情もあって、そうそう使うことはないだろうと思っていたアイテムの一つです。
が、ついにコレに手を出してしまいました。
試しに張った利根川ゆうゆう公園でのデイキャンプ。
日差しも遮ってくれるし、何よりグッとキャンプ感が増すじゃない。
悪くない。悪くないぞ。
仲間のお子達が「キャンプに行きたい」と言っています。
プライベートはもちろん、仕事でも非常にお世話になっている友人。なんでも家族全員キャンプは未経験で、道具なんかも持っていないそう。
そこで声が掛かったのが私でした。
「今度キャンプに行く時、邪魔にならないようならぜひ一緒に連れて行ってください」
そんなことを言われたら、そりゃ全力でおもてなしをしたくなるじゃない。
「最初は豊里ゆかりの森のキノコの家なんかがいいんじゃないかな」
いきなり道具一式を買い揃えるよりも、まずは常設のバンガローなんかでキャンプ気分を味わってもらう方がいい。
そう思っての提案です。
でも、しかし。
単にバンガローに泊まって外でご飯を食べるだけじゃなく、せっかくだからもう少しキャンプっぽい雰囲気をプラスしてやりたい。
そう思ったら、今まで手を出して来なかった一つの道具がものすごく気になり出しました。
そう。タープです。
テント泊ほどではないかもしれないけれど、タープがあれば外でのご飯もグッとキャンプ感が増すはずです。
なんならタープの下でお昼寝なんかもいいかもしれない。
もともとちょっと気にはなっていたアイテム。
買うのであれば「火の粉に強いポリコットン素材で、張り方の融通が効くレクタタープがいいかなぁ」なんて考えていたんです。
友人の子供達のため。
いい口実じゃないですか。
これほどまでに合理的な購入の言い訳なんて、そうあるもんじゃないでしょう。
買ってしまえ。
候補となりうる条件は①TC素材の②レクタタープで③3m×4m程度の大きさ。
できれば張り方のアレンジがしやすいように、④ガイロープを通すループがいっぱい付いているものがいい。
この4つの条件を満たした上で、なるべく安いもの。
そう考えて探したら、かなりピッタリのものを見つけました。
Soomloom(スームルーム)のTCレクタタープ Adranus 3.00m×3.85mです。
スームルームは低価格キャンプ道具を数多く供給している割とメジャーな中華アウトドアメーカー。
Amazon界隈に転がるいささか怪しげな激安中華製品に比べたら多少お値段は張るけれど、その分品質は安定していそうです。
レビューを見てもコテンパンにけなされた悪評は少ないみたいだし、「お値段は張る」と言ったところで国内メーカーなんかに比べたらずっと安い。
条件的にもピッタリだし、これにしよう。
ポールも一緒にぽち。
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幕自体はTC素材なのでずっしりと重いですが、パッキングサイズは想定の範囲内。我が相棒・GN125-2Fに積んでも邪魔にならない大きさです。
ポールは口径28mm。60cmの4本分割で、1.2m、1.8m、2.4mの高さで使えます。
このため仕舞寸法が70cm近くになり少々長くて嵩張りますが、あまり華奢なものだと設営自体に不安が残ります。
メインポールとして使うなら、これくらいの方が安心です。
梅雨の谷間の週末。
利根川ゆうゆう公園で、試し張りがてらのデイキャンプです。
タープ本体に付属しているのは8本のペグとガイロープ。
ガイロープはメインポールを固定する長めのものが2本と、短めのサブロープが4本。
通常の張り方であれば、今回購入したもので問題なく設営できるセットです。
初回の今日、まずは“普通”に張ってみることにします。1人なので、ポールは3節使って180cmに。
タープを広げてポールを立てる位置に目印になるペグを打ってバミります。
ポールの長さを目安に、ペグを打っていきます。
ポール、幕、ガイロープの順に通して、最後にロープを張ったら完成。
TCなので幕自体の重さはありますが、さほど大きくないので「設営自体が大変」ということはありません。軽量なタープと比べても、大した差はないくらい。
テーブルと椅子を置いてみると、完全にデイキャンプという雰囲気。
いつもの缶ツーとかラーツーとは一味違います。
2人程度の使用を想定されているならば、広さも十分。
購入の決め手となったのは、ガイロープを通すループの多さでした。
4隅以外に、各辺に3つずつハトメ付きのループ、中心線にハトメのないループが3つ。
これだけあれば、さまざまなアレンジの張り方ができそうです。
ペグやロープ、自在金具などの付属品の質も悪くない。さすがにこの辺りは「別途調達しなきゃならないかも・・・」と思っていましたが、十分に使えるレベルです。
キャンプ道具は使い方によって選ぶ条件が全く異なってくるため「誰にでもオススメ」というモノはなかなか存在しませんが、このタープは8,000円を切る価格から考えるとコストパフォーマンスが非常に良さそう。
「2人程度での使用を想定してTC素材のタープを探している」という方ならベストチョイスかもしれません。
これから幕下での焚き火や他の張り方も試してみて、追ってレポートしたいと思います。