風来爺のリターン日記

年間休日数55日の地味に苛酷気味なサラリーマンが、バイクにキャンプに釣りにとリターンするブログです。Twitter @furaijie Instagram @furaijie

魅惑のロイヤルエンフィールド 人気の2台に試乗する

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「明日空いてたら、八千代のロイヤルエンフィールドでも覗きに行きませんか?」

土曜日の夜、お酒を飲みながらウダウダしていたら、にくどろ(@dj_nikudorobo)さんから何とも魅力的なお誘いが入りました。

ちょうど栃木方面を走ってきた彼のツイートを見て、岩下の新生姜ミュージアムにでも行こうかと調べていたところ。とはいえ別に生姜に何の思い入れがあるわけでもなく、単に翌日のツーリング先を探していただけの話です。

そりゃロイヤルエンフィールドの方が圧倒的に魅力的

「それじゃロイヤルエンフィールドを見て、そのあとちょこちょこバイク屋巡りでもしましょうか」

あっという間に素敵なツーリングプランが立ちました。

 

梅雨の晴れ間。というか夏。

メッシュジャケットに身を包み、我が相棒・GN125-2Fに火を入れます。

待ち合わせ先は目的地のすぐ近くのセブンイレブン。悪名高き渋滞スポットを抜けなければならないから、ちょっと早めに出発です。

 

日曜日だったからか、ちょっと早めの時間だったからか、件の渋滞スポットも難なくクリア。

少し早めに到着してジャケットを脱いでタバコに火をつけたら、にくどろさんも程なく到着です。

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しばし談笑の後、目と鼻の先のロイヤルエンフィールド千葉へお邪魔します。

私のお目当てはコンチネンタルGT、にくどろさんはヒマラヤ

それがいきなり目に入りました。魅惑の2台。

ともに店頭に並んでいます。

か、か、か、カッコいい

 

コンチネンタルGT。

現行のバイクの中でも最も好きなデザインと言ってもいい1台です。

ハンドルからタンク、シート、テールランプまでが一直線に低く並んだ「これぞカフェレーサー」というスタイル。

シングルシートの方がより雰囲気があるけれど、ダブルシートもそれはそれで悪くない。

キャッキャしながら見ていたら、お店の方から声を掛けられました。

「コンチネンタルGTもヒマラヤも試乗車なんで、乗っていただけますよ」

!?!?!?!?

試乗車、だと!?

 

さすがに乗れるとまでは思っていなかったので、これは嬉しい誤算です。

もちろん乗ります。乗せていただきます。

店内でそそくさと手続きをして、早速跨らせてもらいます。

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身長167cmの私でも、足付きは悪くありません。

が、シートから脚をまっすぐ下ろすと、ちょうどステップとシフトレバーの間を通すような位置。

足の上げ下げで引っかかるような気がして、これがちょっとだけ不安です。

 

そして1番気になっていたセパレートハンドル。

「セパハンの割には前傾はキツくない」と聞いていたものの、乗車姿勢が極めて楽チンなGNに慣れた身には、かなりの前傾姿勢を強いられている感覚です。

「長距離を走ると疲れそう」とかいう以前に、シンプルに怖い

 

エンジンを掛け、恐る恐る走り出します。

空冷2気筒の小気味良い鼓動が感じられます。

これはすごく気持ちいい!

大排気量車にありがちな極低速でのガタつきもなく、それでいて大人しすぎない。

偉そうな言い方をすれば、「素性の良い2気筒」です。

 

でも・・・。

「楽しい」とか、「気持ちいい」とかよりも、やはり怖さが先に立ってしまいます。

なんせ借り物。

絶対にコカす訳にはいきません。

前傾姿勢でカーブを曲がるのも、信号待ちで足をつくのも、全てにおいて緊張してしまう。

 

「それじゃ候補にならないじゃないですか!」

そう言って、にくどろさんが笑います。

確かにその通り、なんだけど・・・。

乗っている間中、「怖い!怖い!」を連発していたけれど、コンチネンタルGTに対する興味とか、「このバイクが好きだ」という印象は、全くと言っていいほど薄れませんでした。

 

「慣れたら楽しいんだろうなぁ」

走っている最中、何度も口にした言葉です。

もっと的確な言葉に言い換えれば、「これに慣れて楽しく走れるようになりたいなぁ」です。

 

そしてバイクを交換。

今度は私がヒマラヤ、にくどろさんがコンチネンタルGTです。

 

アドベンチャーバイクとしては比較的小柄なヒマラヤに跨り、スタンドを払います。

「軽っ!!!」

想像していたよりも、ものすごく軽い。

 

実はコンチネンタルGT、結構重かったんです。

カタログスペックは212kgなので実際の車重は決して重くはないんですが、サイドスタンドが深く車体が寝ているので、起こす時にものすごく重く感じる。

そのせいもあって、乗り換えたヒマラヤの軽さが際立ちます。

 

コンビニを出て、さっきと同じルートへ。

前傾姿勢でヒヤヒヤしながら走ったコースが、今度は全く違ったものに感じます。

 

「なにこれめちゃめちゃ乗りやすい!」

「ひゃはははは。クッソ楽しい!」

にくどろさんが撮影していた動画を見返すと、ひたすら大笑いしながら絶賛しています。

それほどまでに乗りやすく、フレンドリーなバイクだったようです。

 

にくどろさんも同じ印象を抱いたようでした。

「長距離走るなら、これが最強ですよね」

そんな言葉で、ヒマラヤの感想を語ります。

 

重心が高く、オフ車のようなヒラヒラ感。

それでいてシートの座り心地も悪くなく、数百キロならお尻のダメージも少なそう。

それほど大振りでもないスクリーンも、体力を奪う向かい風をしっかり軽減してくれます。

ホント、どこまででも走れそうなバイクです。

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「いかがでした?」

お店の方からの問いに、こう答えました。

「ヒマラヤは乗りやすくてめちゃめちゃ楽しかったです!が、コンチネンタルGTはひたすら怖かった」

なんとも正直な気持ちです。

 

でも、ね。

もし大型を買うとしたら、有力な候補となるのはやっぱりコンチネンタルGTの方なんです。

怖かったし、長距離走ると疲れそうだし、大して荷物も積めなそうだし、私の使い方にはまったくマッチしてないけれど。

 

なんと言ってもコンチネンタルGTのあのデザインが、そんなネガティブな要素を全て吹き飛ばすくらいカッコいい。

もちろんヒマラヤのデザインも嫌いなわけではないですよ。

アドベンチャーバイクでありながら丸目1灯のクラシカルなデザインは唯一無二のもの。そしてそれは、私の好みにしっかりと合致しています。

でも。それでも・・・。

コンチネンタルGTのカフェレーサースタイルは別格です。

 

それと、もう一つ。

バイクには、ちょっとした「しんどさ」みたいなものも求めてしまう。

GNは買い物にも通勤にも活躍してくれる万能選手だけれど、もし増車するのであれば、もう一台はオールラウンドプレイヤーじゃなくていい。

何か一つだけ、突出した楽しさがあるのであれば、我慢しなきゃならないところがあってもいい。

そんな風に感じてしまうのです。

 

最近はレンタルもしていなかったので、久々に乗ったGN以外のバイクです。

緊張感が先に立ってしまった部分が大きいけれど、それはそれは楽しい試乗となりました。

 

今回お世話になったのは、ロイヤルエンフィールドマットモーターサイクルズの正規販売代理店、バイクショップBEAT!さん。

外観も内装もとってもお洒落で怯んでしまいそうですが、スタッフの方々はフレンドリーで入りやすい素敵なお店です。

スクラム411が出たら、また見に行こう。

bikeshopbeat.com