埼玉・群馬・栃木を行ったり来たりして、大いに盛り上がった3人組。
ここからUターンして、つり処たぬきさんを目指します。
今度の目的地。さっきまでいたラーメンショップから、ものの3分ほどの距離。
そしてここ・三県境はラーショを離れること25キロ。
「おいおい。行く順番間違ってるだろ」
そういうご指摘も聞こえてきそうな気配です。
確かに至極真っ当なんですが、そこはバイク乗りの性。
走るのが1番の目的だから、Uターンしたっていいんです。
今度はまめさんを先頭に、もと来た道を戻ります。
「釣堀のノボリが目印ですよ。そこの道を入ってください」
砂利敷きの小径を入ると、そこが我々の目的地です。
久々に来たつり処たぬきさん。
前回お邪魔したのは、なんと4カ月も前のことでした↓↓↓
久々の、それもたかだか2回目の訪問にも関わらず、ご主人はしっかり覚えていてくれたようです。
「ロッキーバーガー、行ってきました?」
そんな風に声を掛けてくれました。
ああ、確かに前来た時に「ロッキーバーガーとタナゴ釣りのセットでツーリングに来たら最高!」なんて話をしていたんだ。
今日は完全に頭がラーメンショップだったんで、すっかり忘れていましたよ。
私としたことが・・・。
ちなみにこのタナゴ釣り。
ちょっとしたウキの動きでアワセていくという、かなり繊細な釣りの部類です。
私は2回目、お二人は初めてという、初心者3人組。
「さすがにボウズないだろう」と思ってはいるものの、連れてきた側としてはちょっとだけ心配。
と思いきや。
釣り自体もぜんぜんしていないと言うまめさん、かなり快調なペースで釣りあげていきます。
私も同様。
前回はクチボソの猛攻に苦しめられましたが、今回はちゃんと「タナゴ釣り」といえるペースで本命が上がります。
おそらく今日はかなり活性が高いんでしょう。
親浮きを引き込むようなアタリも少なくない。
ただ一人、苦戦している甘口さん。
これまで海釣りの経験しかないそうで、タナゴのかすかなアタリを捉えるのに四苦八苦しています。
分かる。分かるよ甘口さん。
私も前回はそうだったから・・・。
「もう、金魚狙っちゃえばいいじゃない。でっかいエサくっつけてさ!」
ここ、つり処たぬきさんでは「罰金ぎょ!」という厳しい厳しいルールがあります。
金魚を釣ったら罰金10円。
ここはむしろ、金魚を釣ってくれた方が我々としては面白い。
そして甘口さんには、釣りの神より笑いの神の方が微笑んでくれそうな気がします。
果たして彼女は、見事にそれを成し遂げてくれました。
1匹目。
待望の、いやもとい。
周りだけが待ち望んでいた金魚です。
赤地に黒いブチが入ったかわいい金魚。
まさか本当に釣るとは思いませんでしたよ。
いやもう彼女は天才なんじゃないかとさえ思う。
ひとしきり大笑いさせていただいて、やっと甘口さんにも釣りの神様が微笑んでくれたようです。
本命のタナゴ。
ちょっと安心しましたよ。
初めて連れてきたタナゴ釣りで、金魚しか釣れずに嫌いになったりしたらイヤですし。
でもね。やっぱり彼女、持ってるんです。
ほんの数分後、彼女の声が響きます。
「あ!逃げた!」
バケツに入れた本命に脱走されてしまったようです。
なんでも逃げ出す魚がちょいちょいいるから、バケツを大きいものに替えたばかりだそう。それでも彼女の神には及ばなかったようですね。
そしてこれが彼女の釣果。
かわいい金魚が目立つけど、ちゃんとタナゴも泳いでいます。
お二人とも、かなり楽しんでくれたよう。
つり処たぬきさんと言えば最後にもう一つのイベント、駄菓子サイコロがあります。
サイコロを振って、出た目の数だけお菓子がもらえます。
もちろん甘口さんは「1」を出してくれるはず。
もう、何も言うまい。
実は私も1だったし。
見かねた店長が、彼女と私にもう一度ずつチャンスをくれました。
甘口さんは4、私は6。
良かった良かった。
終わり良ければ全てヨシ、素晴らしい結末です。
走行距離は120キロ。
いっぱい遊んだ、マスツーらしいマスツーでした。
まめさん、甘口さん。
ぜひまた一緒に遊びましょ!
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