「馬刺の自販機がある」と聞き、居ても立っても居られず我が相棒GN125-2Fを走らせたのは、去年の夏のことでした。
30分ほどで辿り着いたのは物流拠点の一画。その片隅に、紛うことなき馬刺自販機がありました。
見ると、売られているもの全てが馬刺。
「厳選」だの「やわらか」だのいろいろあって悩ましいですが、初めてなので赤身とバラのセットを買うことにしました。
というか、千円札が1枚しかなかったのでいくつも買うことができなかったんですね。
1,300円を投入して出てきたのは、保冷剤の入ったパックです。急いで持ち帰って、今夜の晩酌のお供にしてみます。
うん。とても美味。
やっぱ馬刺はうまいなぁ。
嬉しくなって、ちょっと友人に自慢してみたんです。
得意げに、LINEで写真を送りつけて。
すると、返ってきたのは「天馬の方が安いじゃん」というなんとも素気ない返信。
いきなり気勢を削がれた気分です。
貼り付けられたリンクを開くと、確かに単価は安い。とはいえ送料なんかを考えたら、大量に頼まなきゃならないレベルです。
でもこれ、確かに自販機で買った馬刺と同じパッケージだぞ?
ということは、アレはこのお店がやってる自販機なのか。
友人にそれを率直にぶつけてみると、なんと直販の店舗が近くにあるんだとか。
「それを先に言いなさいよ」と思いつつ調べてみると、確かにある。
自販機から、ものの15分くらい。
せっかく盛り上がった気分に水を差されてしまったためか、ただ単に馬刺欲に駆り立てられることがなかったためか、それから1年近く忘れていたんです。
ところが先日、突如として妻が「馬刺が食べたい」と言い出しました。
「そういえば前に聞いた馬刺のお店、行ってなかったな」
忘れていた記憶を掘り起こし、件のお店に行ってみることにします。
改めてネットで検索し、ヒットした店の住所をGoogleマップに登録。ナビを頼りに車を走らせました。
プレハブの小さなお店に馬刺の幟が立っています。
こちらが馬刺専門店、天馬さん。
早速お邪魔して、中を物色しましょうか。
自販機で売られていたパックはもちろん、赤身の塊や焼肉用など。決して広くはない店内に、さまざまな馬肉製品が並んでいます。
こりゃちょっと、楽しいぞ。
しばし悩んで、刺身用の赤身と桜ユッケ、馬肉ジンギスカン用の味付け肉を購入しました。
2種類のタレと保冷剤を付けて、しめて1,700円ほど。確かにかなり安いです。
ジンギスカン用が確か770円だったので、馬刺とユッケは1,000円もしていないはず。
なのに自販機のそれと比べてもかなりのボリュームです。
ジンギスカン鍋というレアアイテムは残念ながら所有していないので、ジンギスカン用はフライパンでもやしと一緒に炒めます。
うん。悪くない。
豪華なウマパーティーになりました。
もちろん味についてはこの爺が語る必要もなし。
さすがは専門店、とでも言うべきか。
馬刺好きな方、こちらのお店は「か・な・り!」おすすめです。
味も種類もお値段も、さすがは専門の直販店。
小分けのパックからデカい塊まで揃えているので、「ちょっと今夜の分だけ」いう方にも「いつも冷凍庫に常備しておきたい」という馬刺ラバーにももってこい。
道の駅いちかわからもほど近く、バイクでも立ち寄りやすい立地です。
なんか宣伝めいてしまったけれど、それほどのおすすめと解釈していただければ幸い。
今度キャンプに馬肉持ってこ。