Google先生、またですか・・・。
待ち合わせの時間は8時30分。
Googleマップの到着予定時刻は7時50分。
多少のズレがあったとしても、30分ぐらいの余裕はあると思っていたんです。
国道6号から298号へ。
道の駅いちかわを素通りし、順調に駒を進めます。
「集合場所近くまで着いたら、どっかコンビニ寄って一服するくらいの余裕はありそうだな」
しかしルート上、一番長い赤線で示されていた国道357号との合流部。
言うまでもなく、「渋滞してますよ」のサインです。
が、甘く見てました。
マップに記された長さどころの騒ぎではない。しかも全く動きません。
想定していた渋滞よりも長いようですが、Googleマップの所要時間に変化もなし。
ということは、少し我慢すれば流れるってことか?
そう考えながら待っていましたが、そんな淡い期待は脆くも崩れさりました。
ただただしれっと到着予定時刻だけが後ろにズレていきます。
「単にオマエが止まっているだけ」とでも言うように・・・。
今日は楽しみにしていたプチミーティング。
TwitterやInstagramで仲良くお付き合いさせていただいているsjさんとtunaさん、それにsjさんの奥様と、千葉県習志野市の茜浜で落ち合う約束です。
翌日の仕事も夕方からだから、ついでにキャンプ場も予約してしまいます。
「寒いからお風呂に入れるキャンプ場がいいなぁ」なんて思ったけれど、内浦山県民の森はすでにいっぱい。
ついでに清和県民の森も満員札止めで、3件目の大原上布施でやっと予約が取れました。
土日だから・・・というのは分からなくはないけれど、すでに真冬と言ってもいい季節。さすがに冬場のキャンプ場がこんなに混んでいるとは思いませんでしたよ。
本当にキャンプブーム、なんですね。
「茜浜には正装のGNくんで伺いますよ!」
sjさんにそうお返事し、当日。
ドッペルギャンガーのターポリンサイドバッグを装着し、さらにリアシートにワークマンのボストンバッグ、焚火台を括り付けます。
そう。
この荷物満載、遊ぶ気満々状態が、我がGNの正装です。
前日に荷物を詰めるのも、遠足前にリュックにお菓子を詰め込んでいるようなもの。
「ちょっとそこまで」の勢いで気軽にキャンプに行くのが信条だけれど、その高揚感はやはり普段とは違います。
意気揚々と出発したものの、そこで冒頭の件です。
「ごめんなさい。少し遅れます」
そうLINEして、10分ほど遅れて到着・・・。
と思いきや、待ち合わせ場所まで間違えていました。
事前にsjさんに詳細な位置まで教えてもらっていたにも関わらず。
重ね重ね、本当にすみません。
久々のsjさん、tunaさん。
はじめましてのsjさんの奥様。
やはり共通の趣味を持つ友人との時間は何ものにも代えがたい。
とは言うものの・・・、何を話したかも大して覚えていません。
最近ツーリングに行った先の話だとか、誰々の動画がアンポンタンだったとか。
はたまたレアキャラとの邂逅自慢だったりとか。
つまり、ね。
有意義な話とか、為になる話とか、そんなものは一切していないんでしょう。
普段の生活もバラバラなメンバーが「バイク」という趣味を介してつながっているだけ。
その楽しみ方だって、もしかしたら全然違っているかもしれません。
でもそんな時間、リターン前には全く見つからなかったもの。
普段の生活では到底得られない時間。
若い頃にはいくらでもあったんだろうけど、年齢を重ねると共に失くしてしまった時間。
たまの休みを一人酒に費やしていたころには、想像もつきませんでしたよ。
まぁお酒に費やす時間は、それはそれで悪くないけれど。
おしゃべりに興じている間、知らないうちにsjさんがたくさんの写真を撮っていてくれました。
自分とはまた違った切り取り方。
そして中の人自身が映った写真。
ソロではなかなか味わえない、“他人が撮った写真”というのも良いものです。
場所を移して、昼食へ。
ジンバマンさんのチキンカツバーガーをいただきました。
初めて食べたジンバマンさんのチキンカツバーガー。
そもそもこの爺がチキンカツが大好きだということを差し引いても、それはそれは美味でした。
思えば「キッチンカーを楽しむ」という遊びも、バイクにリターンしていなければ絶対にしていなかったはず。
お祭りで食べるような、遊園地で食べるような、デパートの屋上で食べるような、そんな楽しみ。
子供の頃には特別なものだったのに、オトナになって忘れていたモノ。
お金も大して掛からないし、一大イベントのような特別感ではないんだけど、ちょっとだけハレな感じがする時間。
バイクに乗り始めたら、そういうちょっとした喜びがいっぱい転がっていそうな気がしていたんです。
そういう漠然とした思いでリターンライダーになったけれど、やはりそれは間違いなかったよう。
間違いなかったというよりも、想像していたよりもっと大きな楽しみがゴロゴロしていましたよ。
お昼を食べながらまたひとしきりおしゃべりを楽しんで、そろそろお開き。
私はこのまま大原上布施オートキャンプ場に向かいます。
そうそう。
私って、ホントはこんなにアクティブな人間だったんだよ。
日々の仕事に忙殺されて、長いことその事実を忘れていたけれど。
また新しい一年。
新しいことが待っていそうな気がします。