風来爺のリターン日記

年間休日数55日の地味に苛酷気味なサラリーマンが、バイクにキャンプに釣りにとリターンするブログです。Twitter @furaijie Instagram @furaijie

いきなり眼下に広がる海 清澄山道ループ橋へ

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山道を抜けたら、いきなり眼下に広がる一面の海。

そんな光景を容易く目にすることができるのが、房総半島の一番の魅力かもしれない。

改めて言うほどのことでもないんだけど、そんなことを再認識させてくれたツーリングでした。

やっぱり千葉、いいトコだな。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

体調も少しは戻ってきた事だし、天気予報も悪くない。

「そろそろ少し距離を走ってみようか」

そんなことを考えていた、週の真ん中のお休み。

 

「釣竿積んで霞ヶ浦まで走って、ルアーでもぶん投げてみよう。お昼はあらいやオートコーナーのお弁当だな」

うん、悪くない。

我ながら抜かりないツーリングプランです。

 

気掛かりな用事を前日に全て片付け、6時の目覚ましでスッと起床。

コーヒーを淹れつつシャッターを開けると、予想だにしなかった光景が広がっています。

雨。

しかも割と、ちゃんと雨。

 

うっそぉぉぉぉぉぉ。

出る気満々だったのに・・・。

 

さすがに雨に打たれながら走るほどの気合はないし、それこそ風邪でもひいたら笑い話にもならない。

とりあえずツーリングは保留。

ガッツリ重いピザトーストを焼いて、ハイカロリーな朝食を済ませます。

「少し待てば雨は上がる」という予報を信じて。

 

Twitterを覗くと、TLにはあちこちで雨を嘆くツイートが流れています。予想外の雨に足止めされたのは私だけではないようです。

 

スマホをいじりながらダラダラしていると、日が差してきました。

雨、上がったみたい。

 

まずは気になっていたヘッドライトバルブを交換します。

中華製のLED、少し光量が落ちてきていたんです。

帰りが遅くなると怖いから、やれる時にやっつけておこう、と。

 

そこでふと、とあるツイートが目に止まりました。

その主はtsukapon(tsukapon (@tsukapon14) | Twitter)さん。

「最近できたばかりの清澄山道ループ橋に行ってみます!」と書いてあります。

 

ふふふふふ。

甘い。甘いよtsukaponさん!

これじゃストーカーに所在地がバレバレだよ。

「ストーキングしてください」って言ってるようなもんだわ。

それじゃお言葉に甘えてターゲットにさせていただきましょうか。

 

はい決まり。

霞ヶ浦、却下。

今日は房総半島を南下だ。

釣竿もいらない。

身軽な装備でひたすら走ろう。

 

デグナーのソフトシェルに身を包み、エンジンに火を入れます。

目的地までは100キロ余り。

ということは、必然的に200キロオーバー。

久々にツーリングらしい「ツーリング」です。

 

第一の目的地、開通したばかりの清澄山道ループ橋。

養老渓谷から鴨川に抜ける清澄養老ラインの最南部、20年もの歳月を掛けて建設されたというバイパスだそうです。

うぐいすライン養老渓谷を目指し、清澄養老ラインで外房に向けて南下する。

千葉の市街地を抜けるまでが難関だけど、それさえクリアできればツーリングと呼ぶにふさわしいルートです。

 

考えてみたら千葉を走るのは久しぶり。

気持ち良いツーリングコースがいくつもあるのは分かっているものの、そこに至るまでの渋滞に怯んでついつい茨城方面を目指してしまいがちです。

養老渓谷ですら、もう何ヶ月も行っていません。

 

もちろんこの日も洗礼にさらされましたよ。

雲が残る空の下を走り出し、市川、船橋、千葉と、連なる車列の間をノロノロと進みます。

1時間経っても千葉市にすら足を踏み入れていません。

 

あと少しの辛抱。

蘇我陸橋を渡り切り、国道357号から逃げるように左折します。

やっとこの渋滞ともおさらばです。

 

回転数を上げ、養老渓谷を目指します。

まずはうぐいすラインで高滝湖へ。

雨がポツポツ落ちてきたけれど、まぁいいや。

雲はそれほど厚くないし、おそらくすぐに止むだろう。

すれ違う車も疎らなうぐいすラインをひた走ります。

 

清澄養老ラインに入れば、そろそろ高滝湖です。

コンビニでコーヒーを買って小休止。

再度目標の補足を試みます。

が・・・。

 

そのターゲット、とっくに現地を離れています。

ツイートの時刻は9時半過ぎ。

私が自宅付近をノロノロ走っている頃には、すでに到着していた模様です。

 

まぁ、ね。

そもそもターゲットには数十キロのアドバンテージがあるんだから、後から出発して追い付けるわけがない。

今日のストーカーごっこはここまでです。

残念だけど、十分楽しめたから満足満足。

 

ともあれ、目的地に変わりはない。

清澄養老ラインを下って、清澄山道ループ橋を目指します。

ホントは滝巡りもしたいしチバニアンにも興味ある。

けど観光は、また今度。

 

狭隘で、曲がりくねった峠道。

替えたばかりのタイヤのグリップと、時折すれ違う対向車に注意しつつ駆け抜けます。

こういう狭いワインディングでも持て余すことなく走れるのが我がGNのいいところ。

 

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一旦バイクを停めて現在位置を確認。

もう少しで目的地です。

が、やはりそこは山の中。

ループ橋は見えませんが、あと数キロほどのはず。

 

そのまま走っていくと・・・。

あ、誘導の方。到着だ。

 

急なカーブを曲がると、一瞬だけ眼下太平洋が広がりました

あ、海!と思う間もなくこのままループ部へ。

あっという間に駆け抜けてしまいました。


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下から見上げると、ループ橋の全景は確認できません。

写真左手の盛土の部分はループ橋へのアプローチ。

ここから海が見えました。

 

山道を抜けると眼下に海、か。

悪くないな。

今日はこのまま海沿いを走ろう。

 

ナビの目的地を房総半島最南端、野島崎に設定。

海を眺めながらのツーリングです。

 

いいなぁ、海。

峠道を駆けるのももちろん楽しいけれど、海沿いをのんびり流すのはまた違った味わいがあります。

ともすると海から離れようとするナビを無視して、海に一番近いルートを繋ぎます。

 

少し走ったところで、湾に浮かぶ島が目に入りました。

なんか知らんけど、いい景色だぞ?

道路脇のスペースにちょこっと停めさせてもらいます。

 

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鴨川松島

実は私、その存在すら知りませんでした。

これだけ綺麗なんだから、おそらく有名な景勝地のはず。

なんせ千葉県民でありながら全く千葉に精通していないので、誰もが知ってる有名スポットを知らなかったりします。

周りの人に話したら笑われそうなくらい。

 

でもね。

それはそれで良い事もあるんです。

だってこれ、ぜんぜん知らずに走ってきて、いきなり目の前にこの光景が現れたら素敵だと思いません?

そういう感動の仕方もあるんです。

まぁ、これまで素通りしてたので、もったいないと言えばもったいないですが。

 

このまま南へ。

道の駅・鴨川オーシャンパークが見えてきました。

少し休憩を挟みましょうか。

 

トイレに寄ってお土産屋さんを冷やかして、「そろそろ駒を進めようかな」と思ったところで気が付きました。

すでに時刻は14時過ぎ。

このまま時計回りを続けたら、何時になるか分からない・・・。

距離だって、300キロを超えそうなコースです。

 

戻ってきたとはいえ、まだまだ万全とは言えない体調。

ちょっとだけ脳内会議を開催し、今日はここまでと決めました。

考えてみたらご飯も食べてない。

ここで遅いお昼にして、のんびり帰り道を楽しもう。

 

もう一度、道の駅に戻って食堂へ。

「海鮮丼、かな」

と思ったけれど、残念ながら売り切れでした。

じゃあこの、出世丼をお願いします。

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出世というからには出世魚だよな。

「ワラサとイナダ、食べ比べてみな」

みたいなお刺身が乗った丼を想像していたんです。

が、出てきたのは唐揚げになったお魚の丼でした。

予想してたのとは全く違ったけれど、これはこれで美味しい。

というか、かなりウマイ。

なんだよ。ここでメシ食って正解だったな。

超満足です。


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帰りしな、表に貼ってあるメニューを見てみたら、「ワラサの竜田揚げ」だったようです。

しかも、これも数量限定。

食べられて良かった。

 

ツーリング欲、満たされました。

房総半島時計回りは次回に取っておいて、帰路に着くことにします。

房総スカイラインで北上して、真っ当なルートで帰ろうか。

 

途中、1カ所だけ寄り道しよう。

としまやに寄って、前から食べたかったチャー弁を買って帰ろう。

これでさらに私の県民指数が上がるはず。

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千葉の市街地に差し掛かったのはちょうど夕方。

朝とは比較にならないほどの渋滞です。

でもまぁ。

丸一日、これだけ楽しんできたんだから、そのくらいは我慢しよう。

やっぱり千葉、いいトコだな。

 

走行距離、230キロ。

このぐらいなら、もう身体も大丈夫そうです。

次回はもう少し距離を延ばしてもいいし、そろそろキャンプを再開しても大丈夫かな。

 

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あ、そうそう。

初めて食べたチャーシュー弁当、それはそれは美味でした。

こりゃ双璧と呼ばれるバーベキュー弁当も、食べてみないといけないですね。