お盆休みも雨に祟られて、全く身動きが取れなかった8月。
後半は晴れた日も多かったものの、ほぼ1カ月、我がGNのエンジンを掛けることすらできませんでした。
このブログも2カ月近く放置の状態。
実は・・・。
ひっそりと、新型コロナに罹患しておりました。
家から出ることすらなかった雨のお盆休み、3日目の夜中。
喉にかすかな違和感を覚えました。
スプレーで誤魔化して寝た翌日。
多少の倦怠感を覚えて熱を測ってみると、37度ほどの発熱がありました。
当日は仕事の予定が入っていたのですが、さすがにこのご時世、具合が悪い状態で出勤するわけにはいきません。
仲間に仕事を代わってもらい、そのまま病院に連絡します。
実はこの翌日。
ワクチン接種を予定していたんです。
「明日ワクチンなんですけど、熱が出ちゃいました。無理でしょうか?」
「それはダメですね」
即答です。
「念のためコロナの検査をしましょう。16時に病院に来て、駐車場で電話してください」
少しでも感染の疑いがある場合、病院の中には入れないようです。
16時。
駐車場の脇に設置された椅子に腰掛け、鼻に棒を突っ込まれます。
簡易的な検査だと言っていましたが、詳細は分かりません。
結果はすぐに出ました。
陽性です。
「このまま車で待っていてください」
車の窓から5回分の解熱剤をもらい、会計を済ませます。
「明日にでも保健所から連絡がありますから、家からは出ないでください」
え!?
それだけ・・・???
いとも簡単にリリースされました。
それにしても困った。
いや何が困ったって、ウチには重篤な基礎疾患持ちがいるんです。
それも呼吸器系。
コロナなんかに罹ったら一発でアウトです。
狭い家の中で完全に動線を分けるのは難しいから、早いとこ隔離してほしい。
が、結果的にこれは叶いませんでした。
保健所から連絡が入ったのは3日後の夜。
私の場合、上記の理由から自宅療養の条件を全く満たしていないんですが、現実には入院はおろかホテル療養も難しいようです。
それどころか、個人で病状を確認する唯一の手段と言えるパルスオキシメーターも「数が足りずに送れない」とのこと。
コロナに立ち向かう武器は、初日にもらった5回分の解熱剤。
たったそれだけ。
医療機関、完全に崩壊しています。
保健所からの電話の向こうでは、大勢の方が電話をしている声が聞こえます。
時刻は確か19時を軽く回っていたはず。
コロナと戦う医療機関の方、保健所の方々も、それだけ逼迫した状況なんでしょう。
数分の電話だけで、それが嫌というほど伝わってきます。
果たして私は10日ほどでほぼ回復しました。
「38度5分以上の熱が出たら服用してください」と言われていた解熱剤も2回使っただけ。
が、この10日間で体重は5キロ以上落ち、体力はしこたま削られました。
回復からすでに2週間以上。
プロテインを飲んだり軽い筋トレやウォーキングを再開したりして、少しずつ体力が戻ってきている感覚はあるものの、まだまだ倦怠感は完全には抜けません。
さて。
どこでウイルスを拾ってきたかというと。
正直言って、全く検討がつきません。
長い長い緊急事態宣言で、気が緩んでいたのも事実でしょう。
さすがに社外の人とのお酒は控えていたものの、オフィスにビールを持ち込んで同僚と飲んだりもしていました。
確かに「普段から近くにいる4人以内の会食」とは言えるけど、たぶんそんな目安は気休めでしかない。
そもそも人と会わずにできる仕事に就いているわけでもないので、マスクをしていてもリスクはゼロにはできません。
重篤化しなかったのは、本当に幸いでした。
私の状況では、悪化していたら助からなかったかもしれない。
自宅で1人で、5回分の解熱剤だけを頼りに戦わなければならなかったから。
事故ったヤツが「プロテクターは大事!」と力説するような話だけど、「今はそんな状況ですよ」ということを知っておいてもらうのも意味があるかもしれない。
そんな思いからこの記事をまとめました。
いつもと嗜好が違うし、こういう話が嫌いな方もいるでしょう。
そういう方はそっとブラウザを閉じてもらえれば幸いです。
って、最後に書いても意味ないか。