待ちに待ったイベント。
GNミーティング『集えっ!』
小排気量車、とりわけ中華原付の華「GN125」をこよなく愛する者たちによるツーリングイベントです。
この日の為に我がGNをピカピカに磨き上げ、メンテナンスも万全にして迎えます。
halさんのお見送りを受けて出発し、20〜30分。
らんぼーさんのメガネ紛失事件、大型トラック突進事件と大きなトラブルが立て続けに発生し、波瀾万丈の幕開けとなってしまいました。
前回までのお話はこちら↓↓↓
本当にびっくりしたけれど、みんな無事。
気を取り直してツーリングを再開しましょう。
と、その前に・・・。
らんぼーさんのメガネです。
紛失疑惑の、例のブツ。
見つかったことは見つかったんですよ。
ただね、その場所が。
道の駅庄和。
つまり、スタート地点です。
集合場所の二輪駐車スペースに落ちていたもよう。
ふぅ。とりあえず見つかって良かった。
急いで戻りますよ。
メガネ高いし、無いと危ないし。
先頭を交代して、元来た道を戻ります。
「そういや前の動画ではサイフなくしてたよね?」とか、らんぼーさんをいじりつつ。
おんなじルート、反対車線です。
ってもね、これはこれで楽しい。
マスツー恐るべし。
要はどこ走ってても楽しいんですよ。
ほどなく到着。
メガネを救出してリスタートです。
事故とかでなければ、ちょっとしたトラブルはあった方が楽しいですね。
本人はさぞかし焦ったでしょうが。
もう一度、国道4号バイパスを快走します。
途中、「どこどこのお店のマスターはバイク好き」だの、「あそこのお店はしらす丼がうまい」だの、今日のルートとは関係のないツーリング情報を交換しつつ。
宇都宮をパスしたら国道4号とはお別れです。
ここからは一気にツーリングの気分が高まりますよ。
鬼怒川を渡り、辺り一面に田んぼが広がる広域農道をトコトコ走ります。
そして本日メインのお楽しみルート、八溝グリーンラインへ。
この八溝グリーンライン、それはそれは気持ちのいいワインディングロードです。
田んぼの中をトコトコ走る4台のGNも絵になりますが、多少のアップダウンを伴うワインディングを駆けるGNもまた最高です。
歯切れの良い単気筒の排気音を響かせながら、気持ちよく駆け抜けていきます。
このルートの先導は私、風来爺。
ついつい右手を捻ってしまいそうになる気持ちを抑えつつ、風を切って快走します。
バイク、最高。
ツーリング、最高。
GN、最高です!
ついに到着。
月待の滝です。
天然のミストが気持ちいい!
口をついて出る言葉は「あぁ、癒される」。
こんな月並みの表現しかできないけれど、灼熱の太陽の光を浴びて走って来た疲れが一気に吹き飛びます。
お昼はここ。もみじ苑。
二八のもりそばと、そば団子です。
もちろん美味しくないわけがない。
そば団子、待ちきれずに写真を撮る前にかじっちゃいました。
ツーリングらしい休憩時間です。
一息ついたら次の滝を目指しますよ。
今度は日本三名瀑の一つ、袋田の滝。
月待の滝から10キロ余り。20分ちょっとです。
数百メートルのトンネルをくぐると、そこにあるのは…。
観瀑台にたどり着き、視界が開けると同時に飛び込んでくる圧巻の景色です。
ものすごい水量。観瀑台まで届く水飛沫。
すごい。
私の貧弱な語彙力では、この素晴らしい景色を表現する術がありません。
なんでもこの袋田の滝、四季折々でまた違った景色を見せてくれるそう。
秋になったらまた、紅葉の中に佇む雄大な滝の姿を見に来よう。
日差しと興奮で内外から熱せられた身体を冷やしましょう。
夏と言ったらそう。
かき氷!
黄色いです。レモン味です。
イチゴとかメロンとかブルーハワイとかが定番だろうけど、私はレモンかオレンジが好き。
走って、遊んで、食べて、そろそろいい時間です。
来た道と同じルートで帰路に着きましょう。
帰りも八溝グリーンライン。最高です。
でもなぜか、この日は全くヤエーなしです。
というか、ぜんぜんバイクとすれ違わない。
暑さのせいか、平日のせいか、それともこのルートの楽しさが知られていないか、それは分かりません。
ですがこの八溝グリーンラインから月待の滝、袋田の滝を巡るツーリングコース、全力でおススメできるルートです。
関東近郊のライダーさんには、ぜひぜひ行っていただきたい。
帰り道、道の駅庄和が近づくにつれ、少しだけ寂しい気持ちが生じているのに気付きました。
明日もGNに乗れるし、これからいくらでもツーリングにも行けるのに。
なんかこれ、微かに記憶に残る感覚だな。
たぶんそれは、好きなアーティストのコンサートの終盤、「え?もうアンコールなの?」という時に似たもののようです。
今はまさに「楽しい!」の真っ最中だけど、それがもう少しで終わってしまう。
インカム越しの会話の中でも、みんな同じような気持ちを抱いているのが少しだけ伝わってきます。
そして完走!
道の駅庄和に戻ってきました。
300キロ近く。
今までで一番長いツーリングでした。
心地よい疲労感と、充実感。
無事の帰還と、第1回「集えっ!」の成功を祝してコーヒーで乾杯。
お疲れさまでした!!
でもみなさん。
「家に帰るまでがツーリング」ですよ。
そう、家に帰るまでが・・・。
続く
次は最終回。
帰り道には魔物が潜んでいます。