待ちに待ったイベント。
GNミーティング『集えっ!』
小排気量車、とりわけ中華原付の華「GN125」をこよなく愛する者たちによるツーリングイベントです。
この日の為に我がGNをピカピカに磨き上げ、メンテナンスも万全にして迎えます。
リターン後はもちろん、若かりし頃にバイクに乗っていた時も複数人でのツーリングには参加したことがなかったので、私にとって正真正銘のマスツーデビューの日です。
あ、別にコミュ障とかではないですよ?
たまたま機会がなかっただけで。
いやいやホントですって!
で、今回のツーリング。
埼玉県春日部市の「道の駅庄和」を起点に、茨城県大子町の「月待の滝」を目指す片道130キロ余りのコース。集合場所までの30キロ弱を考慮に入れると、1日で300キロを軽く超える計算になります。
GNミーティングですから、集まるバイクは基本的に125cc以下。もちろん高速なんか乗れません。
下道オンリーの日帰りツーリングと考えると、かなり長距離の部類でしょう。私もGNでのツーリングとしてはこれまでで最長です。
しかも梅雨も明け、夏真っ盛り。
凶悪な日差しが降り注ぎ、アスファルトの照り返しとエンジンの熱気にさらされつつの過酷な行程が予想されます。
体力の消耗も激しそう。
もちろん私は体力に自信のある若者などとは一線を画すジャンルの生き物ですから、当日の体調には細心の注意を払う必要があります。
一般的には「ツーリングで疲れた身体を休める為に、次の日も休みたい」というのが人情でしょうが、この際私は前日に休みを取りますよ。
GNにおめかしもしてやりたいし、チェーンに油を注して洗車だってしておきたい。
買ったまま放置していたLED電球だって着けておかないと。
日々休みなく働いている極めて勤勉なサラリーマンの遠足前には、日頃できない「遠足の準備」が大量にあるのです。
やるべき準備を全て整えて、21時に就寝。
ちなみにこの日、朝起きたのは9時過ぎでした。
「どうせ楽しみ過ぎて寝られないだろうから、早めに横になって体力を温存しよう」という計画でしたが、気付いたら寝てましたよ。
5時にセットした目覚ましが鳴る前に、しっかりと目が覚めました。
睡眠、十分です。
さあ行こうGNくん。
今日は長旅だ。
よろしく頼むぜ!
集合場所までのルートは何度も脳内シミュレート済み。江戸川沿いを上流に向かうルートで30キロ弱です。
この道路、信号がなくてほぼ一本道の快適なルートなんですが、幅員が狭い割に比較的交通量が多い。
対岸に位置する流山街道あたりの抜け道になっているんだと思います。
しかも、途中でいきなりクランクが出現したり、極端な幅員減少ですれ違いが困難だったりと、教習所の課題のようなスポットが点在しています。
とはいえ平日朝の下り方向ですから、比較的スムース。途中、橋のたもとで大きな渋滞に巻き込まれましたが、あとは概ね順調に快走します。
15分前にはキッチリ着けそうです。
そして、到着!
もう集まってきてますよ。
揃いました。
GN、5台!!!
2Fのhalさんはお見送りに来てくれました。
ツーリングは4台。
お喋りしだすとキリがなくなってしまうので、そろそろhalさんとお別れして出掛けましょう。
ここから国道4号バイパスをひた走り、八溝グリーンラインへと繋ぐルートです。
まずは北へ。
埼玉、栃木を抜けて茨城県北部を目指します。
実はこの国道4号バイパス、個人的にはあまり好きな道ではありません。
大型トラックが多くペースも速いので、この爺いが個人的に1番気持ちがいいと思うGNの回転数を超えたペースをキープし続けなきゃならないから。
でも今日はマスツーリング、かつインカム付き。
多少ルートの好みはあろうとも、おしゃべりしながらのおバイクが楽しくないわけがないです。
と、ここで・・・。
まだ走り始めて20分ほどでしょうか。
先頭を走るらんぼーさんが妙な動きをしています。
やたらとお腹をさすっていますね。くだしてるんでしょうか?
違った。
「メガネがない!」
あぁぁ。
お腹をさすっていたんじゃなくて、ポケットを漁っていたのね。
メガネがなくて良く走って来られたな、とも思いましたが、聞けば明るいうちは生活に支障がない程度の視力だそう。
ちなみに私は被レーシック民で、以前の視力は裸眼では全く生活ができないレベルでした。
下手にメガネを外すと古の漫才ネタのような事態になりかねなかったので、メガネを忘れるという経験はほとんど記憶にありません。
ちょうどこの先に「道の駅こが」がありますよ。ちょっと早いけど休憩しがてらメガネを捜索してやりましょう。
道の駅は反対車線側ですね。
右折信号を確認して、右折。
すると・・・
「危ないっ!!!」
先頭の2台が通り過ぎたところで、インカムを通して突然響く絶叫。
びっくりして振り返ると、一旦は止まったはずの対向車線の大型トラックが、いきなり信号無視して突っ込んで来ていました。
え???
何が起こったのか、瞬時に理解できません。
先行の2台、らんぼーさんと私は無事ですが、後ろの2台はトラックに遮られて見えません。
頭の中、真っ白。
後ろは波虎さん、釈迦さんという車列です。
トラックに罵声を浴びせる釈迦さんの声は届いているので、とりあえず釈迦さんの生存は確認。
ということは、「危ない!」というあの大声は波虎さんに向けられたものです。
ほんの数秒のことですが、控えめに言って凍りつきました。
トラックが通過し、波虎さんのGNがソロソロとこちらに向かってきます。
「あぁ良かった。動いてる」
どんな状況なのかは分かりませんが、とりあえず動いてる。
ある意味不謹慎、かつ失礼な物言いなのは重々承知なんですが、そういう時ってホントに思考が停止してしまって、それしか頭に浮かびませんでした。
ギリギリのところで急停車して、なんとか接触を免れたようです。
びっくりした。怖かった。
一部始終を間近に見ていた釈迦さんは怒り心頭です。
トラックに向かって「止まれ!!」と叫んでいますが、そのまま高速道路に逃げられてしまいました。
なんだったんだ、あのトラック。
残念ながらドラレコもないですし、モトブログ用の動画を撮っている人もいませんでした。
信号無視で突っ込んでくるぐらいですから、仮に事故を起こしていたとしても、おそらくそのまま逃げたでしょう。
Twitter界隈を騒がせる煽り運転動画とはまた違った恐怖。
やっぱりドラレコ、必要ですね。
付けよう。自己防衛策として。
さてさて話が逸れました。
そもそもこの道の駅に寄ったのは、らんぼーさんのメガネの所在を確認するためです。
果たしてメガネは難なく見つかります。
それはもう、簡単に。
と、ここで・・・。
出発からまだ30分しか経っていないのに、すでに原稿用紙にして7枚分ほどのボリュームになってしまいました。
書き上がりがいつになるのか分かりそうもないので、今回は分割にして書き上げた分だけちょいちょいアップしていく方法を取ることにしましょうか。
あんまり長いと読み手も大変ですし。
せっかく書いたので、1人でも多くの方に読んでもらえたら嬉しいですからね。
では、今回はこの辺で。
続く
正直、何話になるか自分でも分かりません。